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turbo717's Activity 

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三伏峠→荒川小屋

2005.3.27
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本日は、日本横断マラソンのドキュメンタリー(約265km)の4日目です。

本日のコースは下記4.三伏峠(2607m)ー前岳(3068m)-荒川小屋(2694m)(10km、標高差3000m)です。

絵は烏帽子岳頂上より東側ー蝙蝠岳(2864m)(こうもり)を望んだものです。早朝で曇っていました。カメラマンがご来光を待っていました。
正面が東斜面で、塩見、荒川両山岳に囲まれた森林地帯です。2日後にこの谷底(二軒小屋)にたどりつきます。




全コース・・・
1.JR中央線・南木曽-妻籠-上清内路-昼神温泉-飯田駅 (約50km)
     2.飯田駅-松川ー鹿塩-塩湯温泉(約40km)
     3.塩湯温泉ー三伏峠(2607m)(20km、標高差2000m)
     4.三伏峠ー荒川小屋(10km、標高差3000m)
     5.荒川小屋ー荒川岳(3141m)ー二軒小屋(10km、標高差3000m)
     6.二軒小屋ー伝付峠(200m)ー新倉-下部温泉(25km)
     7.下部温泉ー富士五湖ー富士吉田市(40km)
     8.富士吉田市ー相模原市(60km)


本日のコース(Yahoo-mapを編集しました)
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詳細:
eboshi_south-west

絵は烏帽子岳頂上より南西側ー小河内蝙(おごうち)(2801.6m)、大日陰岳、板屋岳(2646m)を望んだものです。

大鹿村方向(稜線の西側)は谷底まで1800mをほぼ垂直にガレている。ちょうど鳥ガラを拡大したような恐ろしい光景。



itaya

絵は板屋岳山頂より大日陰岳、小日陰岳(2505.3)を望んだものです。



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絵はガレキ大斜面より来た方向を振り返った絵で、板屋岳を中央に望んだものです。
赤のコースが来たコース。3068mまで、一気に登る、ガレキの大傾斜帯。
高山裏避難小屋(2430m)から大森林地帯をひたすら上下し、荒川岳西北のカール状の大斜面を600m登ることになる。小屋から20分の水場でリュックだけがひとつ置かれている。すわ遭難かと、声をからして叫けべども応答なし。カール状に行き着くにあたり、クサリ2本あり。そこを登攀。しかし、道はなく、どんどん違う山の樹木地帯を直登。これはおかしいと思い、引き返しを図るも、倒木を乗り越し、潅木をかいくぐって急登してきた大森林とて、指標を失う。人おらず。静寂。今来た道がつかめず、遭難!という2文字が頭をよぎる。わずかな、足跡を倒木の腐乱した木肌にたどり、樹木の折れた形などから、または第六感に頼り、あるときは嗅覚に頼り、漸くクサリの現場に戻る。この間30分。ここで1本の道を発見。2本目のクサリは補強のために置かれていただけ。1本目のクサリですぐ上にとりつかず、目を探せば、発見できたものを。今後の反省とする。しかし、かようなしっかりした足跡があったことから、ここで幾多の人が道に迷い、帰らぬ人になったか。さて、大斜面の上はガレ場で、道がジグザグと上部に続く。上部はガスっていて見えず。木イチゴの赤い実をほおばり、栄養をつけつつ、登攀。降りてくる夫婦いわく。ここからがほんとうに胸突き八丁!もっと良いことを言って欲しいものだ。速歩で降りてくる青年あり。軽装であるので、さきほどのリュックの件を問うと、この青年のもの。高山裏非難小屋で宿泊した折、コッヘルを間違って持っていかれたというので、小屋の無線を借りて捜索した結果、荒川小屋で見つかったというので、峰をのぼる別の人に送り返してもらいそれを受け取っての帰りという。遭難でなくホットする。

事典:荒川大崩落帯
荒川大崩落帯
西側の切り立った稜線を歩む道となるが、これが眼下2000mもある大崩落現場。風にふかれればこの世の終わり。かすむ下界、緑1本もない、岩だらけの崩落現場。ああ恐し。
3000m級の稜線を越えれば荒川前岳(3068)。あと10年もすれば、この標識の箇所まで崩落の最前線は迫るという。

itaya

絵は荒川大崩落帯を望んだものです。右側が危険地帯の柵です。左の谷底まで、垂直1000m。
足を踏み外せば命はありません。





明日は、荒川小屋から横断コース最高峰の荒川岳(3141m)を経て、二軒小屋。


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